症　トリコチロマニー 抜毛癖(ばつもうへき）は欲求不満やストレスで　髪を抜く行為 トリコ（毛髪） チロ（引っ張る） マニア（熱狂者）

トリコチロマニー とは、抜毛癖(ばつもうへき）のことで
欲求不満やストレスで　髪を抜く行為 癖　で家族や　
兄弟　他人に見られないように　自分の毛髪を抜く行為。
トリコチロマニアとは？トリコ（毛髪） チロ（引っ張る）
マニア（熱狂者）を意味し　7〜8歳くらいの
子供に多く　見られる症状です。

チック　トゥレット障害の　エントリーを見て頂くと
参考になると思いますが　
家庭環境　しつけ 教育が原因では、ありません。

抜毛癖や抜毛症は11歳から　14歳では、男子より女子が　4倍も多いとの
データーが　あり　原因は　はっきりと　見つからないことも多く
無意識に自分を傷付けることで　アピールしようとする自己主張や
学校　習い事　塾　稽古ごと　が負担になっているケースも考えられます。

以前、家庭の問題　とされた時期もあり一概には言えませんが・・
以下のようなケースに当てはまる家庭も　多いのが実情です。

親は、子どもに　習い事をさせる・・　お金が　かかるため
子供の教育費(習い事や稽古の月謝）を捻出するため　働かざるを得ない・・。
お金をかけた分　少しは　期待するのが　親の常。

そのため　まだまだ　甘えたい！親に依存したいと　思っていても
親が　不在がちなことにたいする苛立ち　を　自ら　髪の毛を　むしってしまう衝動に。
子供の多くが、手のとどく場所の　髪の毛を抜くようで
側頭部　前頭部の　脱毛となって　あらわれる子が多いようです。

皮膚科の中でも　毛髪専門の医師と相談し
心療内科　神経科を　受診します。

トリコチロマニーは、チックとも　似ており
爪を噛んだり、指を吸ったりする　周期的に繰り返す行動のようなものです。

チックについて　よくある質問と回答をまとめました。

Ｑ１　テレビを見ているとき　チックが　増えますが　
テレビを見せない方が良いですか？
Ａ１　テレビを見てる時間に　チックは　多くなりますが　テレビは　原因では無いので
見せないようにしても　効果が　ありません。
テレビを見る時間は、家族で話し合い　宿題をしてから　ご飯を食べながら
テレビは　見ない　とか　ご家庭の判断でかまいません。

Ｑ２　チックが治らないと言われました。大丈夫でしょうか？Ａ２　チックの種類は、半年から　1年のうちに　おさまります。
チックが　全身に広がる人の割合は、15万人中　5人程度。
幼稚園から　低学年の間に　100人中　5人が　チック症状が出ますが
とくに　気に止めなくても　1年以内に　おさまります。

ただ　声を出すチックは、少し　長引く傾向ですが　中学校を卒業するころには
おさまります。将来　　仕事に　就いたとき　支障がないか
心配する方が　おられますが　少しずつ　おさまります。

Ｑ３　チックに　効く薬を　教えてください
Ａ３　チックの症状が　重い場合
薬物療法ではハロペリドールなどのドーパミン拮抗薬を使うことがあります。
小児には、　ピモジド pimozide が、副作用が少なく　よく使用されます。
少量のl-dopaや　塩酸クロニジン　
選択的セロトニン再取り込み阻害薬（SSRI）やイミプラミン
クロナゼパム、カルバマゼピン、クロルジアゼポキサイドなど
副作用は　少なく　（眠気がある）夜　眠る前に　飲むことで
70〜80％の　子供　に　有効です。
2週間から4週間　薬を飲み　一旦　止めて　チックが出るかどうか
様子を確認します。症状が軽くなっていれば　経過を見ながら
チックの症状が　強い時だけ　服用するようにします。

チック　について　よくある質問と回答をまとめてみました。

Ｑ１　まばたきを繰り返し　眼を痛がったので　眼科に連れて行ったら　
チックと診断されました。学校や　周囲には　言うべき？
Ａ１　チックは、体の一部にみられる繰り返し行動で
一過性なら　１年以内に治り　消えてしまいます。
医学的には、トゥレット症候群と　呼ばれています。

また　チックの症状は、おさまったり　再発したりの繰り返しです。
我が家の　息子も　チック症状では、テレビの前の　まばたきが　酷くて
次に　顔をゆがめるような表情をしました。
治ったのかな？と思うと　次に「あっ！あっ」と奇声を上げ
最近では、「うっうっと」　小さい　うめき声と　なって　症状が　出ています。
期間は、２か月ぐらいで　新しい　チックが　始まります。

同じように家庭で　育てていても　兄弟　性格は、違うし
周囲の環境も　異なります。
幸い　家庭で　出ているだけのようでしたので、安心しました。

私の場合　学校の先生や　保健の先生には、相談したものの　様子見状態です。
友達や　周囲には、あえて　言う必要は　無いかもしれません。
あまりに　酷い症状が出るようなら　薬や漢方薬で　治療も可能ですよ。

Ｑ２　チックは　何が　原因？自分の育て方　子供への接し方が間違っているの？
Ａ２　チックは、昔は　家庭の問題　家庭に責任が　あるような解釈がされてきました。
チックの中でも　トゥレット症候群の場合　チックの出やすい　体質　というのが
遺伝するもので　４人に一人ぐらいは　遺伝です。

チックは、大脳基底核と呼ばれる場所の問題で
症状が出るから　人よりも　能力が　劣っているわけでも
ましてや、母親の接し方　育て方の問題では　ありませんし
愛情不足　というなら　心配をされて　相談を　しないと思います。
ストレスが　原因でも　すべてのストレスを取り除くことは、無理ですし
ある程度の　ストレスは、緩和できても　家庭で　チックが出るだけななら
家で　精神のバランスを　はかっていると　思った方が　良いのかもしれません。

Ｑ３子供が　チックと診断されました。医者の先生は、母親が完璧主義だから　と
言われました。どうしたら　良いのでしょう？
Ａ３　子供に干渉し過ぎとか　母親が完璧主義だから　神経質だから・・という
解釈で　説明をされる　医師がいるとしたら　正直　そのお医者さんが　勉強不足。
男の子の場合　チック症状となって　あらわれる代わりに
女の子の場合　神経質な　性格となって　あらわれる場合が多いのですが
どちらが　良い　悪い　というのではなく　持って生まれた個性・・なのです。
子供の場合　家庭　学校（幼稚園　保育園）　習い事（お稽古）などの
環境に　もまれながら　生きています。
ですから　母親１人が　完璧主義だからと言って　母親が原因と
考えるのは　おかしいですし、気に病む必要も　ありません。

Ｑ４　チックを　たびたび　見かけますが　注意しないように　先生に言われました
でも　どうしても　気になるのです・・
Ａ４　チックのことを　注意しないように　チックについて　叱らないように
先生に指導されたのとのことですが　注意しても　治るわけでは無いですし
注意したから　治ったわけでも　ありません。
また　注意したから　長びくわけでも無いのです。
だから　無関心を装いつつ　干渉しない・・
例えば　叱ったり　怒ったりするとき　チックが現れるからと言って
叱るのを　止めるよりは、社会的な　ルールを覚えさせる時期なので
神経質に　怒り方を　変える必要はありません。

緊張した時に　あらわれる　チックなら　緊張してるんだな・・ぐらいの感覚で・・
もし　時間に　ゆとりがあるなら　学校の話　友達の話を
ゆっくり聞いてあげる・・小さい頃に読んであげた絵本を　読んでみる・・のも　オススメ。

学校（保育園　幼稚園）より家庭で　チックの症状が見られるなら
外では　緊張しているから　チックが抑制されており
家庭では　リラックスしているから　チックが出てしまうといった解釈をすると良いですね。

小児期に発症する　チックは、トゥレット障害　
トゥレット症候群などと呼ばれています。
かつては　心因性と　考えられてきましたが
やるつもりがないのに　無意識にやってしまう反復運動です。

幼稚園　保育園　学校では　目立たないのに
家庭で　頻繁にチックの症状が見られることが　ありますが
家庭に問題があるのではなく　学校で　緊張した後に

素早い典型的なチック(単純チック）と動きが遅い複雑チックが　あり
症状としては、運動チックと音声チックにわけられます。

運動チック には、顔面の素早い動き（まばたき、顔をしかめるなど）、
首を振る、腕や肩を振り回す、体をねじったり揺すったりする、
自分の体を触ったり叩いたりする、口の中を噛む、
他人の身体や周囲のものなどにさわる、など
音声チック には、咳払い、鼻をすする、短い叫び声、
汚い言葉（しばしば罵りや卑猥な内容）を言う、うなり声、ため息などがあります。

単純運動チック

• まばたき
• 横目をする
• 目を回す
• 口をゆがめる
• 首をグいっとひく
• 肩をすくめる
• 白目をむく
• 鼻をひくひくさせる

複雑運動チック

• 顔の表情を変える
• 人やモノにさわる
• とびはねる
• 匂いをかぐ

単純音声チック

• 咳をする
• ブタのようにうなる
• アッアッと声を出す
• ウォーと　吠える

複雑音声チック

• オッパイ(汚言症＝コプロリア）など　下品な言葉を発する
• 他人の言った言葉を　反復する(反響言語＝エコラリア）
• 自分の話した言葉や音声を　繰り返す(反復言語＝パリラリア）

また　チックには、一過性と　慢性がチックがあり
一過性チックとは　1年未満のチックで　運動チック　音声チックの片方だけ
一過性チックは　6歳から　7歳頃に　良く見られ
慢性チックは、1年以上　続く場合をさします。

チックは、10人いれば　1人か２人は体験し
１２歳頃を堺に　チック症状を　発症する割合が低下していきます。
最も　重症な　時期というのは、１０歳から１０歳代半ばで
神経伝達物質のアンバランスが　原因と言われています。

ドーパミンという神経伝達物質のアンバランスが原因と言われていますが
治療の基本は　チックと上手に　付き合っていくこと！！
家族や母親も「自分が　神経質で　口うるさいから　子供が
チックになったのでは無いか？」と不安に　思う必要は　ありません。

また　「精神疾患？何か　悪い病気や　障害の兆候？」と
心配する必要は　皆無です。
本人が、未熟だから・・精神力が　弱いから
自己抑制が効かない　あるいは　自分をコントロールできないから　
チックをするのではなく　風邪を引いた時に　コホンと　咳が出る・・
そんな状態だと　解釈すれば良いようです。

考えてみれば　大人だって　何かしら　クセが　あるものですし
本人の特徴で　チックをすることで　心身のバランスを
取っている　と　おおらかな気持ちで　見守る　ゆとりを持ちましょう。